エステサロンの効果的なメニュー作りと経営における注意点

エステサロンの開業を検討されている方のなかには、メニュー作りで悩まれている方も多いのではないでしょうか。

効果的なメニューを作り、お客様の満足度を高めたいですよね。
そこで本記事では、効果的なメニューの作り方や取り入れた方がよい施術メニュー、エステサロンの経営における注意点について紹介します。

メニュー作りで悩まれている方は、ぜひ参考にしてください。

痩身エステとは


痩身エステサロンとは、痩せることを目的に痩身機器やマッサージなどによる施術を行うサロンのことです。
全身痩せと部分痩せを選択して、体重を減らして痩せることができます。

エステサロンのメニューを作る際に心がける2つのポイント


エステサロンのメニューの作る際には、2つのポイントを心がけましょう。

ポイント①メニュー名を分かりやすくする


メニュー名が伝わりづらいことによって、お客様がどのような施術内容なのかイメージしづらくなってしまいます。

また、なるべく英語での表記は避けた方が伝わりやすくなります。
悪い例として、「EMSコース」や「Aコース」が挙げられます。

EMSコースにおいては、EMSについて詳しく知っている方であれば、どのような施術内容でどんな効果があるのか想像できるかもしれません。

しかし、知識のある方だけが施術を受けるとは限らないため、注意が必要です。

またAコースだけでも内容が分からないため、避けた方がよいです。
よい例として、「EMS全身痩せコース」「夏に向けてお腹・太もも部分痩せコース」が挙げられます。

どのような施術をするのか、どのような効果が期待できるのかを記載することによって伝わりやすい内容になります。
抽象的な表現を避けて、分かりやすいメニュー名にしましょう。

ポイント②メニュー名に独自性を出す


シンプルすぎるメニュー名にしてしまうことで、競合店のメニューとの差別化が図りづらくなってしまいます。
おすすめは、どのような人に受けてもらいたい施術なのか、体にどのような効果があるのかを付け加えることです。

例としては、「仕事で疲れている女性向け」や「痩せやすい体を目指す」などの例が挙げられます。
上記のような言葉を加えるだけでも、サービスを魅力的に見せることができます。

そのため、まずは他店のリサーチを行ったうえで、他店にはない施術やオプションなどをメニューに入れるのがおすすめです。

施術メニューに取り入れをおすすめする施術内容


施術メニューに取り入れることをおすすめする施術内容を、3つ紹介します。

メニュー①ラジオ波


ラジオ波は高周波の電磁波を体に当てることで、脂肪を細かく振動させて痩身効果を得る施術です。

体の基礎代謝を上げたい方や脂肪の多い方、冷え性の方に効果の高い施術です。
ラジオ波は、採用されている方式によって3つの種類に分かれます。

体のある1点に集中的に電磁波を流すモノポーラ方式、2つの電極を持った機器で部分的に電磁波を流すバイポーラ方式、そして複数の電極を持った機器で広範囲に電磁波を流すマルチポーラ方式です。

それぞれ特徴が異なり、こちらのサイトに詳細が載っているため、詳しく知りたい方は確認することをおすすめします。
ラジオ波のメリットは、基礎代謝を上げて脂肪を燃焼しやすい体を目指せることです。

脂肪は冷えてしまうと落としづらくなる特徴があり、老廃物も溜まりやすくなります。

ラジオ波を照射することによって体の深部から温めることが可能で、冷えた脂肪を燃焼しやすくする効果や冷え性の改善といった効果が得られます。
ラジオ波はあくまで基礎代謝を上げるために使われるため、基本的にラジオ波と併せて別のエステを行う場合が多いです。

キャビテーションや、マッサージと組み合わせて効果的なメニューを作成しましょう。

メニュー②キャビテーション


キャビテーションとは、特殊な超音波を当てることで脂肪細胞を溶かして除去する施術です。

部分痩せに大きな効果を発揮し、お尻や太もものような脂肪が落としづらい場所にも有効な施術になります。
キャビテーションは、特殊な音波を当てることで脂肪を乳化させて体外に排出する仕組みです。

体に超音波を当てると体内の水分が振動して細かい気泡が発生し、その気泡がはじける際に乳化が起こります。

乳化した脂肪は血液に溶けやすくなるため、塊にならずに体外へ排出されるという仕組みになっています。
キャビテーションのメリットは、脂肪が凝り固まったセルライトに有効な点です。

凝り固まった脂肪は簡単には落ちないため、脂肪を溶かして施術するキャビテーションで落としやすくすることができます。
しかし、キャビテーションはあくまで脂肪を溶かすものです。

溶かした脂肪を血流で流しやすくするためにマッサージやEMS、ラジオ波などのエステが必要となります。
注意点としては、肝臓への負担がかかることです。

溶かした脂肪を血流に流すことになるので、最終的に老廃物の集まる肝臓への負担が大きくなることが考えられます。

メニュー③EMS


EMSは、電気による刺激で筋肉を動かす施術です。

運動が苦手な方や部分痩せを希望する方、太りにくい体作りを目指している方に効果のある施術になります。
EMSで筋肉の運動が起こる仕組みは、電気で直接筋肉に働きかけ収縮運動を起こしています。
EMSのメリットは、特定の部位を集中的かつ効率的にトレーニングできることです。

通常の運動で筋肉を増やすためには、効果的なトレーニングメニューに加えて多くの時間が必要になります。

一方EMSは、電気的刺激により直接筋肉を動かすため長い運動時間をとらなくても高いトレーニング効果を得られます。
筋肉が1kg増えると基礎代謝は13キロカロリー上がるといわれており、代謝のよい体は脂肪を効率よく燃焼することが可能です。

それだけではなくリンパや血流の流れがよくなると、体の脂肪や老廃物が排出されやすくなり、むくみにくい体を作ることができます。
また、インナーマッスルを鍛えることでぽっこりお腹にも効果があり、体全体を引き締める効果があります。
しかしEMSは、使いすぎに注意が必要です。

通常の運動であれば体の疲労度に合わせて調節することができますが、EMSでは加減が分からない方もいます。

使いすぎによって必要以上に負荷をかけてしまうこともあるため、使いすぎには注意しましょう。

エステサロン経営における2つの注意点


ここまで効果的なメニューに作りについて紹介しました。

しかし、どんなによいメニューができたとしてもエステサロンの経営には注意が必要な点が2つあります。

注意点①免責同意書


免責同意書とは、「施術後の際や施術の後にトラブルが起こっても、お客様はエステに責任を問わない」という同意を得るために、お客様が署名する書類のことです。
どんなによいメニューを作ったとしてもお客様のなかには痛みを感じる方や体調の悪くなる方もいます。

そういったお客様がいた際に、サロンが訴えられる可能性も否定できません。
事前に免責同意書を作成しておくことで、何かあった際にサロンを守ることができます。
免責同意書に記載の必要な内容は、下記のサイトに詳細に記載されていますので確認しましょう。

注意点②クレーム


エステサロンの開業にあたっては、お客様からの一定数のクレームがあることも覚悟しておいたほうがよいでしょう。
もし、サロンに非がなくてもクレームが発生する場合があります。

代表的な例は、効果がでないことです。
まずは謝り一緒に対処法を考えてあげることで、クレームは収まる場合があります。

効果的なメニューを作って競合店との差別化を図ろう


いかがでしたでしょうか?
エステサロンのメニューの作る際には、分かりやすく独自性のあるメニュー名を考えるようにしましょう。
またラジオ波やキャビテーション、EMSはサロンでの人気のメニューのため、取り入れることをおすすめします。
どんなによい施術メニューを考えたとしてもお客様からのクレームが発生する場合があります。

事前に免責同意書を作成することでサロンを守ることが可能です。

クレームには真摯に対応し、サロンに非がないと感じてもまずはしっかりと謝ることをおすすめします。